無線LANをタダ乗りして犯罪の足場に!WEPは注意
警視庁サイバー犯罪対策課が、家庭用の無線LAN(Wi-Fi)を乗っ取って、ネットバンキング不正送金に使った愛媛県松山市の男を逮捕しました。
容疑者は、フィッシング詐欺や、ウイルスを使って IDやパスワードを盗み取っていた疑いがかけられており、容疑者が身元を隠すために使ったのが、他人の Wi-Fi でした。
自分の身元を隠すために、他人の Wi-Fi を足場にして、詐欺メールやウイルス添付メールの送信、ネットバンキングでの不正送金を行っていたことになります。
このような、他人の Wi-Fi を「タダ乗り」して、犯罪の足場として使う事件は過去にも起きています。
容疑者の使った Wi-Fi アダプターは台湾製で、電波法が定める上限の9倍を超える出力の違法機器だったようです。
無線を使っている人なら分かるかもしれませんが、電波を使う機器は、電波法によって出力が規制されています。総務省の地方総合通信局が取り締まりをしていて、罰則もあります。
無線LAN(Wi-Fi)は、他人がWi‐Fi を勝手に使えないように、暗号化されています。
無線LAN(Wi-Fi)の暗号化方式は、大きく分けて「WEP」、「WPA」、「WPA2」の3つの方式がありますが、このうちもっとも古い「WEP」は、解読ツールが出回っており、簡単に解読できてしまいます。
今回の事件では、この「WEP」を狙ったようです。
古いタイプのルーターだと、「WEP」が使える状態になってい…