頼れない場面が増えてきた

頼ることを前提にしていると、頼れなくなったときに困ってしまう。 頼れるときは頼ればいいけど、頼れないなら他の方法を考えなければならない。 何とかしてくれと言われても、できないものはできない。 ・少子化と働き方の変化で、子供に頼れない。 ・物価高騰で、年金に頼れない。 ・医療従事者の減少で、病院に頼れない。 昔なら当たり前に頼れた制度や仕組みが、時代の変化で合わなくなってきたように思う。 それなのに、昔の当たり前を押し通そうとする人が多くて、余計に混乱している。 「頼る」ことが悪いとは思わないけど、自分でなんとかするという選択肢を増やさないと生きにくくなってしまう。 特に年配の人たちは、人に頼る、組織に頼る、ということを教育されてきた世代なので、自分で何とかするという選択肢を持っていないように感じる。 頼ろうとしたら断られて、それが不満になっている。 思い通りにならないから、政治に頼ろうとする。 自分で何とかすればいいだけなんだけど、その発想は無い。 そんな年寄りを毎日のように見かける。 10年前は、そんな人は少数だった気がするけど、最近は特に多い。 今は昔とは違うし、昔と同じようにはできない。 もう、考え方を変えないとダメなんじゃないの?

続きを読む

選挙前に政治家に思うこと

衆院選前で街もテレビも騒がしくなっていますね。 仕事柄、地元の議員さんと話をする機会があるのですが、なんかピンとこない。 みんな当たり障りのない話しかしてこない。 質問すれば、無難な対応策しか出てこない。 全部、票集めのためだけのトークになってしまっている。 立場上、話せないこともあるとは思うけど、ちょっとズレている。 国会議員なら「どんな国にしたいのか?」を語ってほしい。 どんな日本にしたいのかキマっていれば、最優先で強制的に実行しなければならない政策も決まってくる。 逆に、不要だから切り捨てるという問題もあるかもしれない。 すべてをみんなが納得できるようにする必要はない。 どんな国にしたいのか決まってないから、みんなにいいようにしか話せない。 国民に対して「我慢してくれ」「あきらめてくれ」ということも、政治家の力量なのではないかと思っている。 昔、ポケベルから携帯電話に切り替わる時期に、携帯電話についてどう思うかアンケートをとっていたことがある(政府だったか電電公社だったかは忘れた)。 結果は、国民の8~9割が反対。 そんな大反対の中、無理矢理に携帯電話の導入にかじを切った。 今では、ほとんどの人が毎日スマホを使っている。 あのとき、国民の意見を聞いて、黒電話を維持していたら、こんなにスマホは普及していないかもしれない。 なんとなく、そんな話を思い出す。 結局、いまの…

続きを読む

台風10号が迷走しているのでリスク管理を考えた

台風10号がのんびりと迷走しています。 どこへ進むのかよくわからないような状況。 天気予報も毎日違っていてあてになりませんね。 思い返せば、昔は天気も経済も安定していました。 良い悪いは別にして、大きく変動することが少なかった気がします。 変動が少なかったからこそ、「無理をすれば」なんとかなった。 もう「無理をする」と人命にかかわる時代になってしまったのかもしれません。 なので、リスク管理として「撤退する」「中止する」という選択肢が本当に必要だと感じています。 イベントなどは「無理に」動員するより、早めに中止を決定することも必要かもしれません。 遠方への出張は、早めの日程変更がお互いの利益になるかもしれません。 昔の感覚でいると「無理すればなんとかなる!」となってしまいます。 「撤退する」「中止する」という判断は、計画段階からある程度考えていないと実行できません。 パニック状態になっているときは、自分を守ることを最優先にしてしまいます。 周りから自分が責められることばかり気にして、お客さんのことまで考えていません。 その時になって考えても「やめる」と判断することは難しいのです。 日本人はなんでも予定通りに進めたがる傾向が強いですが、それはいままで「安定」していたから。 「安定」という前提が変わったのであれば、行動も変えないとズレていきます。 仕事が予定通りに進まなくてもいいんですよ。 予定を変えればいいだけのことです。 予定を変えても目的は達成…

続きを読む

時間をかけることも大事

先日、近所の会社の社長さんと久しぶりに話しをした。 とにかく「成功している人のマネをすれば成功するはずだ」というタイプの人。 以前は景気がよかったが、コロナの後、うまくいかないらしい。 いろいろマネしてみて、同じようにしているのに売れないと。 話を聞いていると、マネをするのも早いけど、あきらめるのも早い。 すぐに別のことをやりだして中途半端のまま終わらせてしまっている。 時間をかけていないのに、いきなり大きな成果を期待しても難しい。 そんな簡単に成功するわけがないのに、成功している人のマネをすれば同じように成功すると思ってしまう。 その人が、どれだけ失敗して、どれだけ努力してきたかを見ていない。 本当にマネしなければいけないのはそこ。 成功するには、人やモノや金が重要なのはよく言われるけど、時間が必要な場合もある。 同じことをしても、短時間でやると失敗して、時間をかけると成功することもある。 早ければいいということでもない。 なんでもタイパの時代になって、時間の大切さが忘れられている気がする。

続きを読む

言いたいことは何を言ってもいいという風潮はどうなのか?

テレビやネットのニュースを見ていると、好き勝手なことを言って問題になるというケースが多い気がする。 「言いたいことは何を言ってもいい」と考えている人が増えたのかもしれないし、発信する場が急に増えたことにより意図せず発信してしまうということが増えたのかもしれない。 よく「海外では何でも言える!」みたいに言う人がいるけど、ちょっと間違っている。 確かに、欧米でもアジアでも、はっきりとものを言うことは多い。 それは、民族や宗教や言葉が違う人達がごちゃ混ぜで生活していて、正確に伝えるにははっきり言いきらないと理解してもらえないから。 そして、彼らは好き勝手に「何でも言っている」訳ではない。 彼らは、小さい頃に言っていいことと悪いことを教えられていることが多いらしい。 階級や生活レベルによって違うかもしれないが、かなりの国でそういうことを教える時期があるらしい。 私もいろいろな国の人たちからそういう話を聞かされている。 カナダの友人とウェールズの友人は、かなり徹底的に言われてきたらしく、嫌そうな顔で「思い出したくない」とか言っていた。 国によって言い方はまちまちだけど、「相手のためになること」と「自分が主張したいこと」ははっきり言うけど、それ以外は我慢する。そして、肯定意見も否定意見も受け入れる。 まとめると、そんなとこだと思う。 ほとんどの国は、自己責任がベースにあるので、大抵の話しは聞いてはくれるが、否定するときははっきりと否定される。 でも、否定された方もそれ…

続きを読む