選挙前に政治家に思うこと

衆院選前で街もテレビも騒がしくなっていますね。

仕事柄、地元の議員さんと話をする機会があるのですが、なんかピンとこない。

みんな当たり障りのない話しかしてこない。

質問すれば、無難な対応策しか出てこない。

全部、票集めのためだけのトークになってしまっている。

立場上、話せないこともあるとは思うけど、ちょっとズレている。



国会議員なら「どんな国にしたいのか?」を語ってほしい。

どんな日本にしたいのかキマっていれば、最優先で強制的に実行しなければならない政策も決まってくる。

逆に、不要だから切り捨てるという問題もあるかもしれない。

すべてをみんなが納得できるようにする必要はない。

どんな国にしたいのか決まってないから、みんなにいいようにしか話せない。

国民に対して「我慢してくれ」「あきらめてくれ」ということも、政治家の力量なのではないかと思っている。


昔、ポケベルから携帯電話に切り替わる時期に、携帯電話についてどう思うかアンケートをとっていたことがある(政府だったか電電公社だったかは忘れた)。

結果は、国民の8~9割が反対。

そんな大反対の中、無理矢理に携帯電話の導入にかじを切った。

今では、ほとんどの人が毎日スマホを使っている。

あのとき、国民の意見を聞いて、黒電話を維持していたら、こんなにスマホは普及していないかもしれない。

なんとなく、そんな話を思い出す。



結局、いまの国会議員は、雇われ社長と同じ。

問題を起こさず、無難な成果を出して、任期を全うすることが主眼になっている。

そうなると、国政をうまく運営できるだけの組織力を持った政党を選ぶしか、選択肢が無くなってしまう。

運営能力が無いところを選べば、しわ寄せがきて、立て直すのに10年もかかってしまう。というのはすでに経験済み。



ビジョンを提示して、それを実現するための政策を作って、明言できるような政治家が出てくるのは、まだまだ先なのかもしれない。

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