「言いたいことは何を言ってもいい」と考えている人が増えたのかもしれないし、発信する場が急に増えたことにより意図せず発信してしまうということが増えたのかもしれない。
よく「海外では何でも言える!」みたいに言う人がいるけど、ちょっと間違っている。
確かに、欧米でもアジアでも、はっきりとものを言うことは多い。
それは、民族や宗教や言葉が違う人達がごちゃ混ぜで生活していて、正確に伝えるにははっきり言いきらないと理解してもらえないから。
そして、彼らは好き勝手に「何でも言っている」訳ではない。
彼らは、小さい頃に言っていいことと悪いことを教えられていることが多いらしい。
階級や生活レベルによって違うかもしれないが、かなりの国でそういうことを教える時期があるらしい。
私もいろいろな国の人たちからそういう話を聞かされている。
カナダの友人とウェールズの友人は、かなり徹底的に言われてきたらしく、嫌そうな顔で「思い出したくない」とか言っていた。
国によって言い方はまちまちだけど、「相手のためになること」と「自分が主張したいこと」ははっきり言うけど、それ以外は我慢する。そして、肯定意見も否定意見も受け入れる。
まとめると、そんなとこだと思う。
ほとんどの国は、自己責任がベースにあるので、大抵の話しは聞いてはくれるが、否定するときははっきりと否定される。
でも、否定された方もそれを受け入れるから、あまり争いごとにはならない。
日本の場合は、肯定も否定もあいまいにして「なぁなぁ」で事を進める文化なので、はっきり言われると受け入れられずに争いごとになってしまう。
日本の文化は世界的に見てかなり特殊な部分が多いので、海外の文化を表面的にまねしてもフィットしないこともある。
言いたいことを言ってもいいけど、否定も炎上も受け入れるというところもまねしてほしいね。


この記事へのコメント