切って冷凍するだけで、うまみも増して、おいしくなります。
きのこは水で洗うと風味が落ちるので、汚れは紙タオルなどで拭き取ります。
食べる部分に泥や土などがついている場合は、軽く洗い落とします。
その場合、他の野菜を洗うように、たくさんの水で洗うのではなく、汚れている部分をサッと洗い流し、キッチンペーパーなどで水分を拭き取ります。
きのこは冷凍することで細胞膜が壊れて旨味も香りも溶け出しやすくなります。
干しシイタケや干しシメジなど、干して使うのも同じ理由ですが、干すよりも冷凍する方が手間がかかりません。
食べやすい大きさにカットしてから、冷凍用保存袋に空気を抜いて冷凍保存します。
保存できる期間は、冷凍庫で1ヶ月くらいです。
調理するときは、凍ったまま加熱します。
解凍するとその間に旨味成分が水に溶け出してしまうので、調理する際には凍ったまま料理に使います。
きのこ類の一般的な成分は野菜類に似ていますが、食物繊維、ビタミンB類、ビタミンD2、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んだ低カロリーの食品です。
日本食品成分表によると、乾シイタケの食物繊維の含有率は40%強で、乾燥重量当たりに換算しても、大根やネギよりもはるかに多いことがわかります。
このため、きのこ類には成人病の予防効果もあると考えられます。
また、キノコにはカリウムが多いため、塩分の過剰摂取を抑制することが期待できます。
他に、タンパク質や脂質が比較的多いのもキノコの特徴です。
きのこの味を左右するのは、うま味や香り成分の種類と量、および肉質(歯触り)です。
しいたけなど多くのきのこ類は、グアニル酸を含んでいます。
グアニル酸は、昆布などのグルタミン酸、鰹節などのイノシン酸と並ぶ三大旨味成分の一つです。
グアニル酸は、グルタミン酸と混ざると数十倍に旨味が強くなることが知られており、しいたけと昆布でダシを取ると、非常に美味しくなります。
きのこ類は、塩きのこにしておくと、すぐに使えます。
1. 数種類のきのこを適当な大きさに切ります。
2. タッパーに入れて、ラップをかけ、電子レンジで熱が通る程度に温めます。
3. きのこの汁が出るので、別の容器に移して、ダシとして利用します。
4. しんなりしたキノコに塩(小さじ2杯程度)をかけ、冷蔵庫に入れておきます。
塩きのこは、冷えたまま醤油などをかけても美味しく食べることができますが、味噌汁に入れたり、炊き込みご飯にしたりすることもできます。
作った塩きのこは、冷蔵庫で4~5日くらい持つので、きのこ類が余っているときに作っておくと便利です。

うちの定番食材レシピvol.15 献立にもう迷わない! きのこあったら、これつくろ! (オレンジページブックス)
- 出版社/メーカー: オレンジページ
- 発売日: 2022/09/13
- メディア: ムック


この記事へのコメント